DAY5 - 女心と何とやら

7月6日、火曜日。
女心と秋の空、ロンドンの天気は変わりやすいものの例えとしてよく使われる。
 
今日はまさにそうした天気で、午前中いっぱい雨が降ったと思えば昼過ぎには快晴、
その後3-40分間隔でシャワーのような霧雨と束の間の晴れ間が交差する、不思議なお天気であった。
 
スマホの天気予報を開くと、日本にいた時には目にしなかった"あと~分で雨が止みます"という
細かい雨予報が表示された。単に自分が知らなかっただけであろうが、確かにロンドンっ子には
必要不可欠な情報だろう。
ひとたび雨が降ると1時間近く足止めを食らうため、晴れているうちにサッサと移動してしまうのが吉なのだ。
 
これはイギリスの西側に流れているメキシコ湾流(暖流)の影響を受けた大気と
北極圏からやってくる低気圧が上空でぶつかり、雲が発生しやすいことに起因する。
このメキシコ湾流のお陰で、ロンドンは緯度のわりに温暖な気候であるそうだ。
確かに到着した1日など、半袖で丁度よいくらいの暑さであった。
 
今日は隔離生活を早期に終わらせるべく、Test to releaseと呼ばれる、到着日から起算し6日目のPCR検査を受けた。
Oxford circus駅の近くのクリニックだったのだが、コロナ感染者も増え続けているためなるべく電車は避け
タクシーでの移動となった。道中、現在同じFlatに住んでいる先輩が付き添ってくださった。
 
やはり車での移動は楽しい。Sohoなど、有名な繁華街を抜けていくとき、好奇心に反応し胸がどきどきするのを感じた。
 
ただロンドン市内の移動は必ず渋滞する。道が狭く、折れ曲がっており、あえてスピードが出せないように細工してある
道路があったりするからだ。さらに自転車は車道を車と共に走ってよいため、渋滞発生に一役買っている。
(気持ち良さそうなので自分も自転車で走りたいが)
そのため、車移動の際は想定の2倍くらいは時間を要するとみてよい。
こうした渋滞を考慮してか、中心地に車で乗り入れると自動で課金される制度がある。
これが結構ばかにならず、普通車であれば1日入っただけで約£100(1万5000円)ほど取られるので知らずに入ってしまったら
後日請求されて驚いてしまうだろう。
 
クリニックでは人生初の咽頭、鼻腔の粘膜から検体を取るPCR検査を行った。
受付で名前を言うと診察室に通され、背中がオープンになったミニワンピを着たイケイケのチャンネー(死語)が
手際良く検体を取ってくれた。日本のPCR検査では白衣を着た無機質な話し方をする方にしか当たったことがなかったので、
テンションの違いにも少し驚いてしまった。あの姉さんも看護師or医師免許を持っているのだろうか....?
 
さて明日は今日の結果が陰性であれば正式にオフィスに出社となる。
 
少しずつロンドンでの生活の歯車が回り始めてきた気がする。