DAY6 - オフィスに初出社

7月7日、水曜日。日本だと七夕だ。
 
今日はDAY5に受けたPCR検査が陰性であったので、オフィスに初出社した。
こちらの就業時間は基本的に9時-17時30分だが、日本とのやり取りをする関係で
オフィスのほぼ全員が8時には業務を始めている。
 
ワクチンを打つまで、なるべく社用ではバス・電車を使わない方針となったので
7時過ぎに家を出、歩いてオフィスに向かった。朝は意外と肌寒く、スカーフの一つでも持ってくれば良かったと思ったほどだ。
教会の鐘の音を聞きながら街中を歩くのはとても良い気分だ。
 
Test to releaseの検査が陰性であったので、行動に制限は無くなる。
朝食を何も食べていなかったので、道中で見つけたカフェでチャイラテをテイクアウトした。
温かいドリンクを握りしめながら歩くと、先輩が声をかけて下さり一緒にオフィスまで向かう。
 
”ヒール履いてる人久しぶりに見たよ”と言われ、確かに女性もスニーカーかローファーが多いことに気が付いた。
舗装はされているものの、石造りの道がたまにあり足をとられるため、ヒールの靴を履く人はほとんどいない。
私が履いていたのは普段出社するとき向けの5cmのローヒールだったが、明日からはこんなこともあろうかと
持ってきておいたぺたんこ靴を履いていこう。つやっとしたローファーを買うのも良いかもしれない。
こうして一つ一つ、ロンドンという街に染まっていくのだ。
 
オフィスで先輩方と顔を合わせるのはとてもエキサイティングだった。
隔離中にあった出来事、失敗したこと、しんどかったことを全部吐き出すように話せて嬉しかったし、
こちらの人々は日本よりも厳格な移動制限を伴うロックダウンを乗り越えているので、
その時はどうしたよ、こうしたよという話も聞けて面白かった。
自分の担当の仕事ももらえて、少しずつ日中の躍動感が出てきた!
 
終業後はまだ明るいので外のテラスでビールをいただいた。
セント・ポール大聖堂に響き渡る鐘と、悠々と飛ぶカモメと、19時を過ぎても明るく、澄み渡る空を眺めていると
ここはとても美しく、天国のような場所だなと思えてきた。
ここに住みたいと思う人がいるのも納得だ。ロンドンには住宅、オフィス、教会、公園、飲食店がちょうどよいバランスで
ぱらぱらと点在しており、その多くが築数十年~100年を超える建物によって構成されている。
私のような来たばかりの人間から見ると、街全体が何かのセットのような、博物館の中にいるような気がしてくるのだ。
 
今日一日、特に仕事という仕事もしていないがOFFになっていた感覚や感情、思考を一気に動かしたため存外疲れた。
 
なお明日の出社は若干面倒くさいなと思い始めており、人間として自然な感情であるため
自分が通常運転に戻りつつあるのだなとも思われ、少し安心するなどした。
 
体感的に9月下旬の涼しさであるため、少し冷えてしまったかもしれない。
身体をきちんとあたためて明日以降に備えたい。
 
そして、申請していたはてなブログの開設がやっと出来た。ちらほら日記で事実誤認などが発生しているので、
さかのぼって直せたり、一覧性のあるブログに移行しよう。